統合環境の機能について
ここでは統合環境の機能の解説とプログラムの実行時環境について説明します。
統合環境の概観
- ソースウィンドウ
プログラムを編集するウィンドウです。
- ブラウズウィンドウ
ダブルクリックで文法エラーの位置や識別子の宣言位置にジャンプできます。
- メッセージウィンドウ
実行結果や”実行時エラー”の詳細などを表示します。
- コンソールウィンドウ
プログラムの標準入力と標準出力を担うコンソールです。
- グラフィックウィンドウ
グラフィックストリームを使った場合に表示されます。
NOTE:
ソースウィンドウでは複数行を選択しタブキーを押すことで
同時に複数行のインデントができます。
また、同様にしてシフトを押しながらタブキーを押すことでインデントを削除できます。
プログラムの実行環境
通常Pascal言語のプログラムでは標準入力と標準出力が定義されます。
この二つは特に指定しない限り、コンソールウィンドウに割り当てられます。
ただし、[オプション(S)]-[入力ファイル(P)]をチェックすると
”入力ファイル”として指定されたファイルが標準入力となります。
また、[オプション(S)]-[実行結果ファイル(R)]をチェックすると
コンソールウィンドウに出力された文字は”実行結果ファイル”にも同時に保存されます。
これらのファイルは[オプション(S)]-[環境設定(C)...]で指定できます。
標準入力と標準出力以外の”外部ファイル”(programヘッダで指定したファイル)は
[オプション(S)]-[環境設定(C)...]で4つまで指定できます。
意図せぬ大量の出力をしないためにファイルに出力できる量には制限があります。
制限を越えると”実行時エラー”が発生します。
この制限を無効にするには #option 'o' を指定してください。
NOTE:
標準入力と標準出力以外のファイルは reset や rewrite で初期化せずに使用すると
”実行時エラー”を発生させます。
グラフィック環境
統合環境には簡単なグラフィック機能がついています。
プログラムの最初で#option 'g'が指定されると
”外部ファイル1”が”グラフィックストリーム”に割り当てられます。
”グラフィックストリーム”にコマンドを送出することで簡単な絵が描けます。
グラフィックコマンドについてはグラフィックコマンドの解説を参照してください。
統合環境のメニュー
- [ファイル(F)]
- [編集(E)]
- [表示(V)]
- [フォント(F)...] ソースファイルを表示するフォントを指定します。
- [コンソール(V)] コンソール(プログラムを実行するウィンドウ)の表示を切り替えます。
- [ツールバー(T)] ツールバー(上枠のボタン列)の表示を切り替えます。
- [ステータスバー(S)] ステータスバー(下枠の情報表示バー)の表示を切り替えます。
- [操作(B)]
- [実行(R)] プログラムを実行します。
- [一時停止(T)] プログラムの実行を一時停止または再開します。
- [停止(S)] プログラムを途中終了します。
- [コンパイル(C)] プログラムの文法チェックをします。
- [コンソール(C)]
- [オプション(S)]
- [自動インデント(A)] 改行時に前行先頭のスペースとタブを新しい行にコピーします。
- [入力ファイル(P)] 標準入力を”入力ファイル”に割り当てます。
- [実行結果ファイル(R)] 実行結果を”実行結果ファイル”に保存します。
- [デバッグファイル(D)] コンパイル時にデバッグ情報を”デバッグファイル”に出力します。
- [環境設定(C)...] 入出力ファイルなどを指定します。
- [ヘルプ(H)]
- [HTMLヘルプ(C)] ”HelloPascalの解説”を開きます。
- [バージョン情報(A)...] バージョン情報を表示します。
HelloPascalの解説
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