部品名 | 数量 | 説明 |
---|---|---|
Z80CPU | 1 | 8ビットCPU |
TC5517 | 1 | メモリ |
Z80PIO | 1 | I/O (8ビットX 2ポートパラレルI/O) |
74367 | 4 | 3ステートバスバッファ |
7404 | 2 | インバータ |
クロックジェネレータ | 1 | 2.5MHz |
をもって秋葉原に出かけた. 僕は秋葉系オタクではない. 秋葉原と言っても, どこにどんな店があるかということは全然知らない. とりあえず入手が困難そうなZ80CPUが置いてある店を探すことにした. 最初に入った店のおじさんは, なかなか親切な人で, 「CPUはあるけどメモリが無い. メモリを探してからまたおいで」 ということであった.
秋葉原というとパーツ屋がたくさんあるものだと思っていたのであるが, 現在の秋葉原にはパーツ屋の数など, ごく小数であった. それでも, さんざん歩き回ったり, トランジスタ技術 (通称「トラ技」) というこの手の専門雑誌の広告ページを参考にして, 僕の目指すべき店は 東京ラジオデパート 内にある昔ながらの渋いパーツ屋たち, あるいは, 若松通商, あるいは, 秋月電子通商 ということが分かった.
部品名 | 数量 | 説明 | 価格 (円) |
---|---|---|---|
TMPZ84C00AP-8 | 1 | 8ビットZ80CPU | 550 |
D446C-3 | 1 | メモリ | 390 |
TMPZ84C20AP-8 | 1 | I/O (8ビットX 2ポートパラレルI/O) | 650 |
74367 | 4 | 3ステートバスバッファ | 360 (=90X4) |
7404 | 2 | インバータ | 80 (=40X2) |
それで, 残る部品は2.5MHzのクロックジェネレータ(3端子)のみとなった. しかし, 秋葉原のパーツ屋たちもそろそろ閉店の時間になった. 浜松に帰るかどうか悩んだ挙句, 東京に一泊することにした. 宿は新橋にあるカプセルホテルだ.
日が明けて6月30日, 2.5MHzのクロックジェネレータ(3端子)を求めて秋葉原を歩き回った. けっこう冷たくあしらわれながらも, 店を回った. しかし, どこに行ってもなかった. たくさん買い込んだ電子部品と工具を両手に, 喜びと落胆とを半分ずつ心に, 浜松に持ち帰ってきた.
そこで8MHzの水晶発振器 (TOYOCOM, TCO-707F, 8.000MHz)を 買った. (1個1000円もした. これがZ80マイコンの電子部品の中で 一番高価な部品となった. ) しかし, それをどのように使うかということが分からなかったが, このページ を見ると割と簡単なので安心した.
PICマイコンボードを作ったときに, スイッチング電源の回路があったので, それと同じものを作ることにした. そこでは, 78M05と呼ばれる部品が使われいる. 78M05は3端子レギュレータという IC で, いいかげんな入力電圧を入力として, 一定の電圧を常に出力する. 78M05の05は, その一定の電圧= +5V を意味し, M は 500mA までの電流を流すことが できることを意味する. 同様に, 7805は 1A, 78L05 は 100mA までの電流を流すことができる (参考文献).
マルツ電波には, 7805と78L05しかなかったので, しかたなく7805を買ってきた.
配線が完了後, テスターを使って配線が正しいことを入念にチェックした. 配線を間違えてICが壊れてしまったら, これまでの苦労は水の泡だ.
電源を入れてプログラムを入力する. アドレスと機械語命令を, それぞれ, 表現する2つのディップ・スイッチを使って, プログラムをメモリに書きこみ. リセット・スィッチを押す. なんと素敵なプログラムの書き込み方法なんだろう. 2〜3回失敗を繰り返した後に見事にプログラム通りの動きをした!
僕のように, こんなど素人がマイコンを, 初挑戦で, しかもこれほど短期間で, 完成してしまったことは我ながら驚きである.
完成したZ80マイコン(クリックで拡大[238kB]) | 完成したZ80マイコン[裏](クリックで拡大[253kB]) |
以下のページ
に, Z80のマシン語-ニーモニックの対照表が掲載されているので, それを参考にプログラムを作り変えてみればよろしい.