iαppliの開発
- 開発環境の構築
- ユーザズ・マニュアルを読んでみる
- プロジェクト
- プロジェクトを作ってみる
- プロジェクトを作ってみる(part 2)
- 実機へのダウンロード
- さらに本格的なiαppli開発を目指して
DoJaとはなにか?
DoJaは、NTT DoCoMoが無料で提供するiαppi開発のための、
ライブラリ、i-mode端末のエミュレータ、統合開発環境など
がセットになったツールキットである。
DoJaにはいくつかのバージョンがあって、バージョンごとに
対応する携帯端末の機種が異なっている。
対応表
を見てどのバージョンのDoJaにターゲットとなる機種が対応しているか
確認しよう。
僕の携帯N504iSにはDoJa2.0が対応しているので、以下ではDoJa2.0に
ついて記述していく。
DoJaのダウンロードとインストール
DoJa2.0のダウンロードページ
から
iαppli Development Kit Ver.1.03(日本語版)
(emu504_1.03_021217.zip[2.91MB])
をダウンロード。
適当なディレクトリに展開するとemu504_1.03_021217というディレクトリが
できる。その下のdisk1というディレクトリにSETUP.exeというインストーラが
あるので、それをダブルクリックして、インストール開始。全ての質問に
[次へ]で進んでインストール完了。DoJa2.0は C:\iDKというディレクトリに
インストールされる。
ディレクトリemu504_1.03_021217の下に
=ユーザーズマニュアル(docs\emu504_1.03_userguide021217.pdf)
があるのでそれを読んでみる。
絵文字(外字)のインストール
それによると絵文字(外字)を別途インストールする
必要があるようなので、C:\iDK\gaiji\ChangeEUCD.exe
iαppliToolの起動
[スタート]->[プログラム]->[iαppli Development Kit]->iαppliToolで
起動。
ネットワークの設定
エミュレータが通信する際のhttpプロキシ・サーバの設定だが、
ネットワーク・プログラミングはまだ先なのでスキップする。
端末の設定
エミュレートする端末を3種類の中から選択できる。
device1 は古典的折畳めないな端末,
device2 は折畳める端末、
devide3 は折畳めてイメージ・ディスプレイが付きのもの。
エミュレーション端末の操作方法
これはほも自明である。実際にアプリを作ってから参照すればよかろう。
コンパイラの設定
iαppliToolの[その他]メニューで[sun.tools.javac.Mainを使用する]を
チェックする。これで、コンパイラにjavacを使用してくれるそうだ。
プロジェクトとはなにか?
一つのGUIなアプリケーションの開発のためには、
javaソースファイルだけでなく、画像データなどの
様々なリソースが関係してくる。これらのファイルを
一括して管理する単位がプロジェクトである。
プロジェクトの読みこみ
iαppliToolの[プロジェクト]メニューで[プロジェクトの読み込み]を
選択する。サンプルプロジェクトとして、tetrisがDoDaの中に入っている
ので、このtetrisを選択して読み込む。
プロジェクトのビルド
iαppliToolの[ビルド]ボタンを押すと、{コンパイル、リンク、jarファイルの
作成、jamファイルの作成}まとめてやってくれる。
sun.tools.javac.Mainは推奨されません。という警告がでる。
チェックを外してもう一度ビルドすると、今度は警告はでない。
javacは推奨されなかったのか...。
エミュレーション
iαppliToolの[起動]ボタンを押すと、いまビルドされたiαappliである
tetrisが起動する。
新規プロジェクト
iαppliToolの[プロジェクトの新規作成]ボタンを押して
プロジェクト名を入力。ここでは、Helloiappli というプロジェクト名
にしてみる。このプロジェクトに対して3つのディレクトリが作成される。
- C:\iDK\apps\Helloiappli\src ソースファイル
- C:\iDK\apps\Helloiappli\res リソース
- C:\iDK\apps\Helloiappli\sp スクラッチパッド
ADF設定
iαppliToolの[ADF設定]ボタンを押す。
いくつかの必須項目を記入。
- AppName: Helloiappli
- AppClass: Helloiappli
- LastModified: なんでもいいから適当に (後で自動更新される)
Javaソースファイルの作成
適当なテキスト・エディタで以下のようなプログラムを書いて、
Helloiappli.javaという名前で保存。
import com.nttdocomo.ui.*;
public class Helloiappli extends IApplication {
public void start() {
System.out.println("Hello World!\n");
}
}
ビルド・アンド・起動
プロジェクトtetrisでやったように。ビルドと実行を
行う。
しかし、Hello World! の文字列は携帯端末にではまくて、
iαppliToolのメインウィンドウの方に表示されてしまった。
これは、正しい実行結果なのかどうか良く分からない。
はじめに
前回のHello Worldは、どうやら正しい動作のようだ。
しかし、携帯のエミュレータにHello World!が表示されないことには
納得が行かない。
JavaでHello World
の
iαppli編
にそのやりかたが掲載されているので、それを見ながら再度チャレンジしてみる
ことにした。
- 新規プロジェクトの作成
- ADFの設定
- Javaソースコードの保存
- ビルド
- 起動
という順番が正しいようである。
前回と同じものについては省略する。
ソースコード
以下のコードを C:\iDK\apps\HelloWorldIAppli.javaとして保存。
import com.nttdocomo.ui.*;
class HelloWorldCanvas extends Canvas {
public void paint(Graphics g) {
g.drawString("Hello World",5,20);
}
}
public class HelloWorldIAppli extends IApplication {
public void start() {
Display.setCurrent(new HelloWorldCanvas());
}
}
ビルド・アンド・起動
見事に携帯エミュレータにHello Worldが表示された。めでたしめでたし。
jar,jamファイル
HelloWorldIAppli.jar,HelloWorldIAppli.jam
を、Webサーバが動いているマシンの適当なディレクトリにftpなどを
用いて転送する。
HTML
以下のような内容のファイルをHello.html(任意)という名前で保存して
jarファイル、jamファイルと同じディレクトリに置いておく。
(実際はそうする必要はない。)
<html>
<body>
<object declare id="HelloWorldIAppli"
data="http://coconut.sys.eng.shizuoka.ac.jp/fe/HelloWorldIAppli.jam"
type="application/x-jam">
</object>
To download HelloWorldIAppli click <a ijam="#HelloWorldIAppli">here</a>.
</body>
</html>
実機へのインストール・アンド・起動
携帯から
http://coconut.sys.eng.shizuoka.ac.jp/fe/Hello.html
を開いて、インストール。そして、起動。
携帯のディスプレイにHelloWorldの文字が表示された!
素晴らしい。
NTT DoCoMoの
iアプリコンテンツの作成について
のDoJa2.xプロファイル
APIリファレンス(iアプリ基本API編)と
APIリファレンス(iアプリオプション・拡張API編)
を見ればよい。
Kazutoshi Ando
Last modified: Thu Apr 15 21:11:09 JST 2004